< 丸尾いと写真展内容 >
作者が常夏の島、楽園イメージの強いハワイイを始めて訪れたのは1997年のことである。日本人観光客であふれるリゾート地を想像していた作者だったが、それはごく島の一部にすぎなかった。
ハワイイ諸島でもとりわけオアフ島の観光地に関しては、アメリカなのに日本と錯覚するくらい普通に日本語が通じ、日本人に対する売込みが盛んである。しかしそこから離れると、のんびりとした独特の雰囲気につつまれた日常が広がっていた。
強い日差しのため、日中、風が無いと非常に暑いが、日本のように湿度が高くないため比較的過ごしやすい。
カメラとフィルムを持ってバスに乗り、好きな場所で降りる。ぶらぶらしながら撮影をし、だいたい30分間隔で走るバスに乗ってまた別の場所へ行く。
行った先々で出会った風景・動植物・人間・町並みといったハワイイの日常の中で、作者自身が心地よいと思ったもの、その一瞬にレンズを向けシャッターを押す。
本展は、作者がこうしてハワイイで出会った光景を拾い集めていったものである。モノクロ約40点。 |