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Japan
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大阪ニコンサロン



カモ マサユキ写真展 [civilized society]
丸尾 いと写真展 [Hawai'i -holoholo life-]
佐藤 俊明写真展 [メトロスケイプ]
安達 康介写真展 [Cuba Libre]
12/2(木)~12/7(火)
10:00~18:00
会期中無休



[civilized society]

<カモマサユキ写真展内容>
タイトルの「civilized society」は、日本語で「文明社会」を意味する言葉である。
現在の日本は物にあふれ、世界の中においても豊かな暮らしをしている。しかし現代の日本人は、日々の忙しさや自分自身の様々な事柄に毎日追われていて、他のことに目を向けることができないでいる。
あなたは自分のこと以外に無関心になってはいないだろうか。――
作者は今まで電気がどこから来るのか、また自分の出したゴミがどこへ運ばれるのかなど、考えたこともなかった。しかしそのために犠牲になっているものがあるならば、それを知っておくべきではないだろうかと思う。
私たちは豊かになるために様々な物を造り、世界有数の文明国になることができた。しかし本当にそれでよかったのだろうか。今さら過去をうらやんでも昔に戻ることはできないが、このまま進みつづけた先にはいったい何があるのだろうか。
展示する作品に写し出されている風景は、自然に囲まれ、一見綺麗な雰囲気である。しかしその半面で多くの物たちが犠牲となっている。そして今現在もどこかでこのような風景が生まれ続けている。カラー27点。



<作者のプロフィール>
1981年福岡県生まれ。2000年九州産業大学芸術学部写真学科入学。04年同校卒業。卒業後、六本木スタジオへ入社。



[Hawai'i -holoholo life-]

< 丸尾いと写真展内容 >
作者が常夏の島、楽園イメージの強いハワイイを始めて訪れたのは1997年のことである。日本人観光客であふれるリゾート地を想像していた作者だったが、それはごく島の一部にすぎなかった。
ハワイイ諸島でもとりわけオアフ島の観光地に関しては、アメリカなのに日本と錯覚するくらい普通に日本語が通じ、日本人に対する売込みが盛んである。しかしそこから離れると、のんびりとした独特の雰囲気につつまれた日常が広がっていた。
強い日差しのため、日中、風が無いと非常に暑いが、日本のように湿度が高くないため比較的過ごしやすい。
カメラとフィルムを持ってバスに乗り、好きな場所で降りる。ぶらぶらしながら撮影をし、だいたい30分間隔で走るバスに乗ってまた別の場所へ行く。
行った先々で出会った風景・動植物・人間・町並みといったハワイイの日常の中で、作者自身が心地よいと思ったもの、その一瞬にレンズを向けシャッターを押す。
本展は、作者がこうしてハワイイで出会った光景を拾い集めていったものである。モノクロ約40点。




<作者のプロフィール>
1976年福岡生まれ。2000年九州産業大学芸術学部写真科卒業。02年同校大学院研究科写真専攻修了。現在同大学院芸術研究科造形表現専攻在学中。
主な写真展に、99年日々のこと展「海音の時間」 (福岡県立美術館)、2000年「幻影」(ART SPACE獏/福岡)、 '01年WORKS展「New York -winter-」 (福岡県立美術館)、「海音の記憶」(コニカフォトプレミオ/東京)、「HAWAII」(新宿ニコンサロン)、WORKS '01展「HAWAII」 (福岡県立美術館)、Photographs展「下町の時間」 (コニカプラザ/東京)、 '02年WORKS '02展「Listless」、03年九州産業大学写真学科グループ展「徳之島」、 '04年WORKS '04展「HAWAII -001~2003-」(以上福岡県立美術館)などがある 。



[メトロスケイプ]

<佐藤俊明写真展内容>
毎日のように地下鉄を利用していると、様々なものが目につく。
方向感覚が麻痺する回廊、どう考えても無意味な広がりの空間、壁から染み出す地下水、それを補修するために日々増強されるビニールカバー。
人間が造るものに「完全」はあり得ないと改めて思うとともに、その不完全の連続から新しい価値を見出すことに作者は魅力を感じた。
展示する作品は、雑然とした中から唐突に現れ、目に留まる風景や微妙な空間の重なりなど、地下鉄の中に存在し、作者が訪れるたびに生まれる新しい眺めを捉えている。カラー24点 。



<作者のプロフィール>
1977年東京生まれ。96年千葉県立国府台高等学校卒業。2000年日本写真芸術専門学校報道写真科卒業。



[Cuba Libre]

<安達康介写真展内容>
タイトルの「Cuba Libre」は「自由なキューバ」という意味である。
キューバ革命の英雄チェ・ゲバラに興味を持ち、作者がはじめてキューバを訪れたのは1997年のことであった。以来、この国に何度も足を運び、いろいろな街を歩きながらいろいろな人と出会い、強く感じたことがあった。それは「少々の、社会主義国家独特の生真面目さ」と「あふれんばかりの、カリブの国らしい穏やかさ」である。それは「底抜けに明るい」というのとも違う、不思議な雰囲気である。
キューバは不思議な雰囲気を持つ国である。突き刺すような強い日差しの下、色鮮やかな50年代製アメリカ車が走り、人々は古いスペイン・コロニアル建築のアパートや旧ソ連など社会主義国を思わせる団地に住み、その開いた窓からは大音量のサルサが聞こえてくる。そんな中で、赤い小学生の制服と黄色い中学生の制服は全国共通である。
この国は50年近くもアメリカと対立して経済制裁を受けており、実際にそれゆえの不便さを痛感する場面は多々ある。しかしそれ以上に人々は、決して気張らず、とても自然体で穏やかに日常を送っているように感じられる。もしかすると、それが彼らのプライドなのかもしれない。本展は、その断片を切り取ったもので、2003年と2004年に撮影したものを展示する。カラー約30点 。



<作者のプロフィール>
1973年京都生まれ。中央大学卒業。日本写真芸術専門学校卒業。集英社スタジオを経て、現在フリーで活動している。
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