<高木美佳展内容>
偶然写した一枚の写真から祖母「みね」の撮影が始まった。
成人した作者が実家を離れて7年。痴呆が進み、遠い記憶の中に生きる祖母。
同じ時間を共有することで彼女の目線から見えるもの、感じるものを作者は体験し、作者にとって楽しい時間であった。
しかし深く、厳しい現実に直面することでもあった。撮影のために帰郷しても、彼女の機嫌が悪い時は撮影できないこともしばしばあった。また、最初はよくても途中で機嫌が悪くなると撮影できない。
本展のテーマは、痴呆と共に生きる祖母「みね」。そして「みね」と共に生きる作者とその家族たちである。モノクロ約30点。 |