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雨宮 智恵美写真展
[醇風美俗]
9/9(木)~9/14(火)
10:00~18:00
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者は1997年から4回、シルクロード・新疆ウイグル自治区のホータン、カシュガル、ヤルカンドを中心に撮影をしてきたが、これまでは目的地まで飛行機を利用する“点”で結ぶ旅であった。
今回はウイグル自治区最大の都市ウルムチからすべて車で移動し、タクラマカン砂漠を横断する45日間の“点”から“線”の撮影旅行を行ない、これまで人々だけに向けていた目を、シルクロードに広がる広大な自然や、われわれの記憶から消されてしまったような日常にも向けた。
新疆の街は、女性の衣装、装飾品、手織り絨毯、イスラム寺院などどこへ行っても色鮮やかで、とくに作者が旅した夏は、果実や野菜が露店の店先に並ぶこともあり、より一層鮮やかになる。そんな原色の街新疆だが、撮影はすべてモノクロフィルムを使用した。
なぜこんなに色のあふれている環境で、わざわざ色のないモノクロを使うのか疑問に思うかもしれないが、作者は色が豊かだからこそモノクロを用いた。それは色の印象が強く、イメージが偏ってしまう恐れを感じることと、色以上に被写体にバックボーンがあると考えるからである。
またシルクロード・新疆を知っている人は、旅の記憶から色を思い出し、初めての人はイメージや情報を与えられるだけではなく、白と黒の世界から想像し、自分自身で色づけをしてもらいたいからでもある。
能動的でありながら、見る人が受身のみにならない写真を目指す作者だが、展示する作品は路地裏に注ぐ光、温度、西域に吹く風、人びとが神に感謝し、自然に感謝する暮らしなどを表現したものである。モノクロ約45点。 |
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<作者のプロフィール>
1977年長野県北佐久郡望月町生まれ。96年長野県野沢南高等学校卒業。2000年大阪芸術大学写真学科卒業。
写真展に、01年「醇風美俗」(新宿ニコンサロン)。03年東京写真月間「20代作家の挑戦 IN&OUT」(東京都写真美術館)出品。また写真集に、04年「醇風美俗」がある。 |
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