2020年1月15日(水) 〜 2020年1月28日(火) 日曜休館
2020年2月 6日(木) 〜 2020年2月19日(水) 日曜休館
東京で一人暮らしのアパート。それは玄関に入ったら、キッチンもベッドも、スーツケースも下着も
全部そこにあるのが見える四面壁に作られた箱のような部屋。
ABSCURA − abstract と obscura を組み合わせた造語、抽象的な暗箱。
生の実存を見つめたいだけが故にあった視線。
ただ目を閉じれば、世界は丸くても四角くても、八角でもあり得た。
輪郭が消え、陰影として、光として滲み出て、時間の中には浸透と腐蝕が進行する。
更新されながら老化していく身体に、過去の経験が
燃えあがる感情、執拗な印象と追憶として、時制から離脱して「いま」として浮かび上がる。
空間に乗り込む身体、身体を切り開く行為、行為から生まれるイメージ。
切り結び、折り畳まれていく時間。物語なき叙事詩。
(LILY SHU)
1988年 中国哈爾濱市生まれ
日本と英国で留学、勤務を経験し、2015年より写真と映像作品の制作発表を始める。現在、東京を拠点に活動している
<主な受賞歴>
2017年 第33回 東川町国際写真フェスティバル 赤レンガ公開ポートフォリオオーディション グランプリ
2017年 第7回 TOKYO FRONTLINE Photo Award 佐々木敦賞
2018年 第18回 写真「1_WALL」ファイナルリスト
2019年 第8回 エモンフォトアワード グランプリ