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飯沼 珠実 写真展JAPAN IN DER DDR ー東ドイツにみつけた三軒の日本の家

会期

2019年12月25日(水) 〜 2019年12月28日(土) 日曜休館 ※年末年始休館後、2020年1月6日(月)~1月14日(火)写真展開催

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2020年1月 6日(月) 〜 2020年1月14日(火) 日曜休館 ※年末年始休館後、2020年1月6日(月)~1月14日(火)写真展開催

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2020年1月23日(木) 〜 2020年2月 5日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

「JAPAN IN DER DDR 東ドイツにみつけた三軒の日本の家」は、東独より日系企業が受注した三軒のホテルとわたしのカメラの対話の記録だ。

2008年、ライプツィヒに引っ越して間もないとき、中央駅裏手にたつウエスティン・ライプツィヒ(旧インターホテル・メルクア)が、日本人によって建設されたと聞いた。わたしはこのホテルを身近に感じ、このホテルを眺めることで親しい友人と会うような感覚を憶えるようになった。

2014年、ベルリンの壁崩壊から25年が過ぎたとき、それまで外から眺めたことしかなかったこのホテルに宿泊した。ホテルのなかを散策しながら写真を撮っていると、開業時から働いているという清掃係の男性と出会い、短い会話をした。それからわたしはこのホテルのことをもっと知りたくなって、ドイツの図書館や建設会社の社史室に通い、また東独に駐在したひとたちとの面会の機会にも恵まれた。そしてホテル建設の軌跡を追いかけるように、ライプツィヒからドレスデン、そしてベルリンへと移動し、写真を撮った。

2019年、わたしは建築について考えている。今年はベルリンの壁崩壊から30年、初夏のミュンヘンで古屋誠一さんと再会した。4年前にドレスデンで古屋さんと会ったとき、古屋さんがいっていた「日常の映像化」ということを、いまのわたしが<家>をつくることと結びつけて考えるようになったのは、「JAPAN IN DER DDR」ということを考えはじめて数年が経ったいま、自分がなにか建築的な空間に受け容れられているように感じ始めていたためだ。
写真を通した歴史への問いかけ、社会への働きかけの痕跡に立ちあらわれる<家>から、わたしたちはまた出発することができるのだろう。

(飯沼珠実)

プロフィール

飯沼 珠実(イイヌマ タマミ)

1983年、東京都生まれ
2018年、東京藝術大学大学院博士後期課程修了 (博士 : 美術)

個展
2018・建築の瞬間・ポーラ美術館アトリウムギャラリー
2017・建築の建築・六本木ヒルズクラブ
2016・歌う建築を聴く・京都岡崎蔦屋書店、代官山蔦屋書店
2016・三つ目の建築―書籍、住居そして森・POST
2015・FROM LE CORBUSIER TO MAEKAWA・新宿ニコンサロン 、大阪ニコンサロン
ほか

グループ展
2019・malenki.NET #1・Tique Art Space (アントワープ)
2019・Friends with Books・Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart Berlin (ベルリン)
2019・Von Ferne. Bilder zur DDR・Museum Villa Stuck(ミュンヘン)
2018・Requiem for a Failed State・Auf AEG (ニュルンベルク)、Halle14 Zentrum für zeitgenössische Kunst Leipzig (ライプツィヒ)
2017・Publishing as an Artistic Toolbox 1989-2017・Kunsthalle Wien(ウィーン)
2016・PASSAGE 2・WERKSCHAU Spinnerei Leipzig(ライプツィヒ)
2015・PASSAGE・Capitainerie(リヨン)
ほか

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