2019年6月26日(水) 〜 2019年7月 9日(火) 日曜休館
2019年7月18日(木) 〜 2019年7月31日(水) 日曜休館
富士山は変幻自在だ。
風を起こして雲を纏ったかと思えば、光に照らされ幻想的な姿を見せる。
ある時は海からの湿った空気が流れ込み、またある時は山を越えた冷たい風が吹き込む。
富士山を取り巻くわずかな自然の影響を受けるだけで、その表情は刻一刻と変化していく。
ファインダー越しに見ていると、まるで感情のある生き物ではないかと感じることすらある。
一瞬でそんな富士山の虜になった。
しかし、ある時こんなことに気が付いた。
富士山は360度どこから見ても感動的だが、写真は既視感に溢れている。
私はその先の世界を求めた。たどり着いた答えは、モノクロで捉える富士山。
かすかな光や些細な表情の変化も見落とさない様に、色の情報を遮断する。
目を凝らし心を澄まして、富士山と向き合った。
人間の眼で見ることが出来ない本当の富士山の姿を、カメラを通して追いかけた。
男らしく力強く、そして時に幻想的で艶やかな、40枚の富士山を展示する。
(成瀬 亮)
1983年東京生まれ。
新橋で働くサラリーマン写真家。
6年前にカメラを通して見る富士山に魅了され、以来無我夢中に富士山を追いかけ今に至る。
富士フォトネット(FPN)所属
【主な受賞歴】
第65回ニッコールフォトコンテスト 第三部ネイチャー ニッコール大賞 長岡賞
第10回山中湖フォトグランプリ 金賞、
第18回富士山写真大賞 銀賞、他多数受賞