不夜城のようにライトで溢れるビル群。未来に向かい発展していく姿と、爆発しそうなエネルギーが溢れる印象を表現するため、露光間ズーム撮影をしています。
桟橋上部はブルーの照明に照らされ、立ち並ぶビル群は蛍光灯やLEDで光り輝き、まるで未来都市のような印象を受ける風景です。露光間ズームでビル群の光は直線に、手前の手すりは曲線になるよう、ポジションとカメラアングルを決めました。ブルーの光とビル群の光量もポイントです。作品上部、ビル群の手前には露光間ズームによる水の流れも映し出すことができました。
レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
焦点距離:16mm
絞り値:f/13
シャッタースピード:10秒
ホワイトバランス:白色蛍光灯
露出モード:絞り優先オート
測光モード:マルチパターン測光
露出補正:0段
フォーカスモード:マニュアル(M)
ISO感度設定:ISO 400
FXフォーマット時、画角107°の超広角域から63°の標準的な広角域まで、広い画角範囲をカバーする超広角ズームレンズ。
広角側から望遠側まで含むズームレンズは、広角側と望遠側とではピント位置が違うことがあります。望遠側のAFで観覧車にピントを合わせた後、レンズのAFをMマニュアルにして広角側に戻します。シャッターを切って、3秒静止・ズームアップ・3秒静止・ズームアップを繰り返すことで、直線に伸びる光に光点が出来、変化のある露光間ズームになりました。三脚を使用しています。
暗い夜空に浮かび上がる夜景は美しく感動を覚えます。この作品は、露光中に5秒静止後カメラを左右に動かして撮りました。静止時間に違いがあるとビルの明るさが変わってくるため、撮った画像をその場で見て明るさをチェックします。ビルと観覧車がバランスよく入るようにするのがコツです。
撮影・解説:柿本 完二