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レンズ

開放絞り値(開放F値)

レンズの絞りをもっとも開いた状態のことを「開放絞り」といい、そのときの絞り値(F値)を開放絞り値(開放F値)といいます。
開放絞り値がそのレンズで設定できるもっとも小さい絞り値になります。
開放絞り値はレンズごとに異なり、レンズの製品名に表示されています。

AF-S NIKKOR 50mm F1.4G

AF-S NIKKOR 50mm F1.4G

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

(例)

レンズ名 開放絞り値 レンズの表示
AF-S NIKKOR 50mm F1.4G F1.4 1:1.4
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 焦点距離を24mmから70mmに変えても、 開放絞り値はF2.8のまま変わらない。 1:2.8
AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR 焦点距離を18mmから55mmにすると、 開放絞り値もF3.5からF5.6に変わる。 1:3.5-5.6

開放絞り値が大きいレンズ

AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR

開放絞り値が小さいレンズ

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

絞り値は、レンズを通って撮像素子上に写る像の明るさを表し、開放絞り値が小さいレンズは、開放絞り値が大きいレンズよりも、撮像素子上に写る像を明るくできます。
開放絞り値の小さいレンズを「明るい」レンズといいます。
撮像素子上に写る像が明るくなると、その分シャッタースピードを速くしても適正露出にすることができます。
そのため、開放絞り値が大きいレンズではブレしてしまうようなシーンでも、開放絞り値が小さいレンズではブレずに撮影することができる場合があります。
また、絞り値が小さいほど、被写界深度が浅くなり、背景などのボケを大きくできますので、開放絞り値の小さいレンズほど大きなボケを作り出すことができます。

開放絞り値の違い

異なるレンズで同じ焦点距離で撮影しました。どちらも絞り値は開放絞り値にしています。
左側の写真は開放絞り値の大きなレンズで撮影したもので、右側は開放絞り値の小さいレンズで撮影したものです。
開放絞り値の違いにより、写真のボケ具合(被写界深度)に違いがあることが分かります。

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