「撮影モード」には「オートモード」と「シーンモード」と「P、S、A、Mモード」があります。
「オートモード」、「シーンモード」とは絞り値(F値)やシャッタースピードをカメラがコントロールします。
「P、S、A、Mモード」は露出モードとも呼ばれ、露出を決めるために、絞り値とシャッタースピードのどの要素を撮影者がコントロールするかを選ぶものです。
Pモード(プログラムオート)
適正露出となるように、絞り値とシャッタースピードをカメラが自動的に決めます。
ただし、露出を一定にしたまま、撮影者が絞り値とシャッタースピードの組み合わせを変えることができます。
これをプログラムシフトといいます。
Sモード(シャッター優先オート)
撮影者が選んだシャッタースピードに対して適正露出となるような絞り値をカメラが自動的に決めます。
Aモード(絞り優先オート)
撮影者が選んだ絞り値に対して適正露出となるようなシャッタースピードをカメラが自動的に決めます。
※P、S、Aのいずれのモードを選んでも露出は適正露出となります。
Mモード(マニュアル露出)
絞り値もシャッタースピードも撮影者自身が選ぶので写真の表現の幅は広がります。
しかし組み合わせを誤ると明るすぎる写真や暗すぎる写真となってしまいます。これを露出オーバー、露出アンダーと呼びます。
このため、カメラの露出インジケーターを見ながら、絞り値とシャッタースピードの組み合わせを決めることをおすすめします。
撮影モード | シャッタースピード | 絞り値 |
---|---|---|
P(プログラムオート) | カメラが決定 | カメラが決定 |
S(シャッター優先オート) | 撮影者が決定 | カメラが決定 |
A(絞り優先オート) | カメラが決定 | 撮影者が決定 |
M(マニュアル) | 撮影者が決定 | 撮影者が決定 |
シャッタースピードを撮影者が決定するSモードでは、適正露出となる絞り値をカメラが自動的に決めます。しかし、シャッタースピードは30秒から1/4000秒など、というように非常に設定範囲が広く、選んだシャッタースピードによっては絞り値が対応しきれずに適正露出が得られないことがあります。
たとえば、暗い室内でシャッタースピードを1/4000秒などにすると、絞り値を最小にして撮像素子上に写る像をもっとも明るくしても、撮像素子に光が当たる時間が短すぎるため、暗すぎる(露出アンダーの)写真になってしまいます。
このとき、絞り値の表示が「Lo」になります。
逆に、日中の屋外でシャッタースピードを1秒などにしてしまうと、絞り値を最大にして撮像素子上に写る像をもっとも暗くしても、撮像素子に光が当たる時間が長すぎるため、明るすぎる(露出オーバーの)写真となってしまいます。
このとき、絞り値の表示が「Hi」になります。
Sモードを使うときは、レンズ側で設定できる絞り値の範囲に注意し、露出オーバーや露出アンダーにならないように注意してください。
撮影モード
P(プログラムオート)、S(シャッター優先オート)、A(絞り優先オート)、M(マニュアル)のように表示されます。