千葉県流山市の流山駅から松戸市の馬橋駅までを結ぶ「流鉄流山線」。地元の方々の足として長く親しまれ、また都心から一番近いローカル線として鉄道ファンにも愛されている電車です。どこかなつかしく、のんびりとした雰囲気の中めぐった今回の旅。訪れた先では、花やいだ季節の美しい風景にも出会うことができました。
のどかな小川に春をつげる桜並木
桜と電車のコラボレーションに心躍ります
まず訪れたのは、松戸市の市街地を流れる新坂川の桜並木。新坂川は昭和初期に掘られた小さな人工の川ですが、見事に花を咲かせた桜が川面に映る風景はまるで夢のよう。薄ピンクに染まった美しい散歩道。春の訪れを体のすみずみまで染みこませるように、ゆっくりゆっくり歩きます。
ここに来たもうひとつの目的、それはこの緑道に沿って走っている流山線と桜を一緒に撮影すること。遠くで踏切の音が聞こえ始めて間もなく、流山線の車両が桜並木の隣を走り抜けていきました。カラフルな2両編成のかわいい車両、桜の花の美しさとあいまってキュンとする1枚になりました。
都心からすぐのローカル鉄道で
なつかしい風景にショートトリップ
流山線に乗るため向かったのは、新坂川桜並木の近くの馬橋駅。オリジナルデザインの一日フリー乗車券を買って、木製の屋根や柱になつかしさを感じるホームへ。ここから流山駅までは全長5.7km、片道わずか12分。小さなローカル鉄道の旅へ出発です。
住宅地の間や川沿いをのんびり走ってゆく流鉄線。車内にもゆったりとした時間が流れます。ガタンゴトンと心地よい振動にゆられながらふと車窓を眺めると、そこにはキラキラとした春の風景が広がっていました。
レトロな駅舎、カラフルな車両
ついついシャッターを押したくなる駅です
流山駅は1916年の開業時から何度か改築が行われていますが、当時の面影をそのまま感じられるようなレトロな駅舎が特徴的です。関東近郊の趣ある駅として「関東の駅百選」にも選ばれているのだとか。 駅舎には地元の老人会手作りのベンチ座布団(寒い季節限定)や手描きの料金表など、駅のあちこちに撮影したくなる被写体を見つけることができます。
カラフルな車両は全部で5色。それぞれ「流馬」「なの花」などの愛称がついています。流山駅には車両基地もあるので、何色かの車両を写真におさめることもできるかも!?
どこまでも続く黄色のじゅうたんの中
江戸川の土手をのんびり歩く
流山駅周辺を散歩しながら向かったのは、江戸川の土手を何キロにもわたって走ることができるサイクリングロード。そしてその辺り一面には、菜の花畑が広がっていました。青空の下、江戸川に沿って黄色のじゅうたんがどこまでも続いていく風景はまさに絶景です。
ふんわりと香る菜の花の匂いに包まれながら心ゆくまで菜の花の撮影を楽しんだら、最後はやっぱり花より団子!? さっき見つけた和菓子屋さんで買った桜もちをいただいたところで、今回の旅もそろそろ終点です。
撮影地マップ | |
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初めての一眼レフカメラでも、カンタンに撮れるガイドモードつきの安心カメラです。解像力の高いNIKKORレンズとセットで細かいところまで鮮明に再現してくれるので、その場の空気感までしっかり写します。
※ こちらに掲載している情報は2015年5月21日現在のものです。