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日向 しほり × Nikon 1 J5

猫カフェでかわいい猫の表情を撮る

しほりが休日を利用して訪れたのは、ずっと来てみたかったという猫カフェ。ここ「てまりのおうち」には、森をイメージしたメルヘンな店内に約20匹の猫たちが暮らしています。猫たちとの触れ合いに癒されながら、そのかわいい姿をバッチリ写真に収めたいと意気込むしほり。とはいえ、猫の撮影は初めてなようで、「ちゃんと撮れるかな?」と少し不安もあるようです。猫カフェも猫の撮影も初体験、さて、どんな写真が撮れたのでしょうか?

撮影監修:斎藤 勝則

Step1 猫カフェ撮影の心得

かわいい猫たちと気軽に触れ合えることができる猫カフェは今とても人気のスポット。その愛くるしい姿を写真に収めることができるとあって、カメラ片手に訪れる人も多いようです。とはいえ多くの人が利用する猫カフェですので周囲の迷惑にならないように、店舗ごとのルールを守って撮影しましょう。
また撮影に夢中になるあまり寝ている猫を起こしてしまう、追いかけまわしてしまうなど猫にストレスを与えるような行動には注意が必要です。なにより、猫のよい表情を捉えたいならば猫に無理をさせるのは禁物。まずはカメラを置いて、猫と触れ合い遊びながらお互いの距離を縮めてみるというのが撮影成功の一番の近道かもしれません。

まずは猫と仲よくなることを目標に。猫のおもちゃや猫カフェで配布されているおやつなどを使って遊びながら撮影を楽しみましょう。

猫の目線で撮ってみよう

猫に慣れてきたところで撮影にチャレンジしてみましょう。まずは動いている猫よりもくつろいで寝ころんでいる猫を撮るのが初心者にはおすすめ。寝ている猫は人間の目線で見下ろすように撮ってしまいがちですが、思い切って猫の目線にカメラを置き、下からのアングルで撮影してみましょう。猫と近くで触れ合うことができるせっかくの機会です、かわいい猫の表情を撮影してみてください。

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くつろぐ姿を上から撮影。寝姿全体を写すには有効ですが、上からの撮影では猫の表情が捉えにくくなります。

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じっとしてカメラに収まってくれる優しい猫ちゃんを、少し下から、思い切って顔を中心に切り取って撮影しました。猫の個性、かわいさがさらに伝わる1枚になりました。

フラッシュを発光禁止に

猫の目に刺激を与え驚かせてしまうため、ほとんどの猫カフェではフラッシュの使用を禁止しています。[オートモード]などのモードで撮影すると内蔵フラッシュが自動で上がり発光してしまうため、必要な場合はあらかじめ発光禁止の設定をしておきましょう。また寝ている猫を起こしたくないときなどは、オートフォーカスでピントが合ったときやシャッターを押す際に出る電子音を消す設定にしておくと便利です。

ロータリーマルチセレクタの[フラッシュモード]を押してフラッシュモードの設定画面を表示、[発光禁止]を選んでOKボタンで設定します。

[MENU]ボタンから[セットアップ]を選んでメニューを表示、[音の設定]を選びます。消したい音のチェックボックスからチェックを外しOKを押せば音を消すことができます。

Step2 室内でも猫をブラさず撮る方法

猫カフェ内での撮影は室内のためどうしてもシャッタースピードが遅くなり、手ブレや被写体ブレを起こしやすくなります。そこであらかじめISO感度を上げる設定をしておきましょう。ISO感度を上げることでより速いシャッタースピードを確保しブレを防ぎます。Nikon 1 J5では[オート160-800][オート160-3200]などのオート設定にしておくと、カメラが自動で適切なISO感度を選んで撮影してくれるのでおすすめです。
また撮影時は脇を締めてしっかりカメラをホールドしてからシャッターを押します。テーブルや床に肘をつけてカメラを固定したりカメラを床に置いて撮影するのもブレ防止に有効です。

[MENU]ボタンから[撮影]を選んでメニューを表示、[ISO感度設定]を選びます。[オート160-800][オート160-3200]などのオートを選びOKで設定します。

床でくつろぐ猫を撮影。肘まで床にしっかりつけてカメラをホールド、手ブレを防ぎます。

明るいレンズで絞りを開放に

暗くなりがちな室内での撮影でおすすめなのが、単焦点レンズ「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」です。f/1.8の明るいレンズはより速いシャッタースピードを確保することができます。また絞りを開放にして(F値を一番小さくして)撮影すればさらにシャッタースピードを上げることができ、また背景を美しくぼかして撮ることができます。ぼかすことでごちゃごちゃしがちな店内の背景を整理できるだけでなく、他のお客様を写してしまう心配も減らすことができます。

今回持ってきたカメラは猫にも威圧感を与えず手軽に撮れる小型のNikon 1 J5。レンズは10-30mmと30-110mm、そしておすすめの単焦点レンズ18.5mmの3本です。

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ごちゃごちゃした店内の背景もふんわりぼかして写すことで気にならず、眠っている猫の表情を際立たせてくれました。

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ペロリと舌を出した瞬間の猫を撮影。背景の壁の色が模様のように美しくぼけ、猫をより印象的に写すことができました。

Step3 タッチでピントを合わせよう

猫を撮影するときは、猫の瞳にピントを合わせましょう。とくに絞りを開放にして撮影している場合はピントの合う範囲が狭いため、ピントを合わせる場所をしっかりと決めて撮影することが大切です。
オートフォーカスで撮影していると鼻など手前にあるものにピントが合ってしまうことがあるため、ピントの合う位置をこちらで選べる設定にしておきます。Nikon 1 J5では液晶モニターがタッチパネルになっており、タッチ操作でピントを合わせることができるのでとても簡単。液晶モニター上に撮影する猫を入れ構図が決まったら、猫の目にタッチするだけ。タッチした位置に自動でピントが合いシャッターが切れます。

構図が決まったら、液晶モニター上の猫の目の位置をタッチ! ピントが自動で合いそのままシャッターが切れます。

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ごろりと寝ころんだ瞬間をパシャリ、手前にある左目にピントを合わせました。シルバーの毛並みに吸い込まれるような美しいゴールドの瞳が際立ちます。

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キャットハウスの中で気持ちよさそうに眠る猫を、キュートな寝姿全体を入れて撮影。全身を入れて撮る場合も顔にピントを合わせましょう。

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猫の表情以外にも、こんな写真はいかがでしょう? ピントは一番手前に見えているピンク色の肉球あたりに合わせ、1本1本の毛の形状までしっかりと捉えています。

遊んでいる猫の表情を撮る

少し撮影に慣れてきたら、遊んでいる猫の表情も捉えたいところ。おもちゃで一緒に遊びながら猫のイキイキとした表情を狙ってみましょう。おもちゃを使いながら猫の顔をレンズの方に誘導してあげるのがコツ。また、猫カフェの猫たちは普段からおもちゃでたくさん遊んでもらっているので、新しいおもちゃを持参していくとより興味を示しよい表情を狙いやすいのだとか。猫カフェによってはおもちゃの持ち込みができないところもありますので、事前に問い合わせてみてください。

片手に猫じゃらし、片手にカメラで「ほら、おもちゃだよ。遊ぼう~!」。猫じゃらしで興味を引きつつ隙を狙ってパシャリ。

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上からぶら下げたおもちゃを狙っているところを撮影。目がらんらんと輝いています。

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お気に入りのボールをギュッと抱きしめるように丸まっている姿がかわいく、全身を真上から捉えました。顔の表情だけでなくかわいい! と感じたところを撮影してみましょう。

ワンポイントアドバイス

猫と一緒に自分撮り

初体験の猫カフェをたっぷり満喫! ということで、訪れた記念に自分の思い出も写真に残しておきましょう。上向きに約180度回転できるチルト式液晶モニターがついたNikon 1 J5なら、猫と自分の記念写真も簡単。液晶モニターを確認しながら構図をしっかり決め、猫の目線もバッチリもらって写真を撮ることができました。

液晶モニターを自分で確認しながら撮れるから、しっかり構図を決められます。

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「みんな撮るよー、はい、チーズ!」。暗い室内でもブレずにばっちり、いい画質で思い出を残しましょう♪

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